「既設は Cisco だが、増設分は HPE のスイッチになる。同じ光モジュールで揃えられるのか」「見積書に書かれた J9151A というのは何の規格なのか」— メーカーをまたぐ案件では、型番の読み替えが必ず発生します。本稿では主要4メーカーの型番を規格ごとに並べた対応表と、その使い方をまとめます。
10G から 100G まで、主要な規格について4メーカーの型番を並べたものが下の表です。同じ行にある型番は、いずれも同じ光学仕様を指します。
表になくても、型番の作りが分かれば規格は推測できます。メーカーごとに命名の考え方が違います。
SFP-10G-SR なら「SFP+ / 10G / SR」。読みやすく、業界の事実上の共通語になっています。末尾の -S は S-Class(廉価版)です。EX-SFP-10GE-SR のように、頭にシリーズ名が付きます。EX- は EXシリーズ向け、JNP- は汎用、QFX- は QFXシリーズ向け。中身の規格は後半を読めば分かります。J9150A や 845398-B21 のように規格が型番から読み取れません。これが読み替えで一番つまずくところです。J 始まりは旧 ProCurve / Aruba 系、数字始まり(-B21 終わり)は ProLiant サーバ系という大まかな傾向はあります。つまりHPE の型番が出てきたら、表で引くしかないということです。逆に Cisco 型番は規格そのものなので、他社への読み替えの基準にすると考えやすくなります。
ここが最も誤解の多いところです。表の同じ行にある型番は光学仕様が同じという意味であって、モジュールが機種をまたいでそのまま使えるという意味ではありません。
多くのスイッチは、装着されたモジュールのEEPROMに書き込まれたベンダー情報を確認します。Cisco機から外したモジュールを HPE機に挿しても、認識されないのが普通です。区別すべきは次の2つです。
VELRA では機種を指定いただければ適合するコーディングでお届けします。判断に迷う場合は互換性確認から無料でご相談いただけます。
J9150A と J9150D のように、末尾1文字だけ違う後継品があります。光学仕様は同じでも、機種側の対応リストに載っているのが片方だけ、ということが起こります。SFP-10G-SR と SFP-10G-SR-S は光学仕様が同一で、拡張温度範囲などの付加機能が省かれているのが -S です。一般的なイーサネット用途なら SR-S で足ります。LR-S も同様です。型番を規格に読み替えられたら、次は距離とファイバ種別の確認です。SR は 850nm マルチモード、LR は 1310nm シングルモード — この対応関係は波長早見表に、規格ごとの到達距離は規格早見表にまとめています。距離が規格値に近い場合はリンクバジェットの計算もあわせてご確認ください。
表にない型番についても、お手元の型番をお知らせいただければ規格と適合品をご回答します。VELRA 製品ラインナップは 10G〜100G の23型番、全数検査・5年保証・先行交換でご提供しています。