FN-TRAN-SFP+LR の仕様 — LRI・FG-TRAN-SFP+LR との違いと互換品の注意点

2026.10.30|選定ガイド|潤徳商事株式会社

FortiGate の SFP+ スロットで、シングルモードファイバを使って 10G をつなぐ Fortinet 純正モジュールが FN-TRAN-SFP+LR です。Fortinet のデータシート(2026年5月26日版)をもとに、要点だけまとめます。

この記事の要点

  • FN-TRAN-SFP+LR は 10GBASE-LR の SFP+。1310nm・シングルモード・最大 10km。
  • 動作温度は仕様表が 0〜85℃、発注情報が 0〜70℃ と記載が分かれる。−40〜85℃ が必要なら LRI。
  • FG-TRAN-SFP+LR は 2026年5月版のデータシートに載っていない。
  • 互換品は GUI に警告が出ることがあり、TAC の扱いに注意。

仕様(LR と LRI)

項目FN-TRAN-SFP+LRFN-TRAN-SFP+LRI
規格10GBASE-LR10GBASE-LR
波長・ファイバ1310nm・シングルモード1310nm・シングルモード
最大距離10km10km
コネクタデュプレックス LCデュプレックス LC
消費電力850mW1W 未満
動作温度(仕様表)0〜85℃−40〜85℃
動作温度(発注情報)0〜70℃−40〜85℃
デジタルモニタリング対応対応

出典:Fortinet Transceivers Data Sheet(2026年5月26日版)の仕様表・発注情報

温度条件の厳しい場所では、どちらの欄でも −40〜85℃ となっている LRI が候補です。10km を超える場合は ER(40km)・ZR(80km)があります(FortiGate 用トランシーバの型番一覧)。

FG-TRAN-SFP+LR とは

2026年5月26日版のデータシートには載っていません。10G の SFP+ の LR として載っているのは FN-TRAN-SFP+LR と FN-TRAN-SFP+LRI です。見積書などで FG-TRAN-SFP+LR を見かけた場合は、現行品の型番を販売店に確認してください。

互換品を使うときの注意

  • 警告:FortiGate に Fortinet 認証外のトランシーバを挿すと、GUI に警告が表示されます。多くの場合は通信できるとされていますが、動作は保証されず、TAC はサポートの際に認証品の装着を求めることがあります(Fortinet の Technical Tip。詳しくはこちら)。
  • 対向とそろえる:LR 同士・シングルモード同士でつなぎます(SR と LR の違い)。
  • 温度:設置場所の温度に合う品種を選びます。

VREN の 10GBASE-LR

SFP-10G-LR は IEEE 802.3ae 10GBASE-LR・1310nm・シングルモード・最大 10km・DDM 対応で、動作温度は 0〜70℃、5年保証です(製品仕様)。製品ページの対応表には Fortinet 機向けのコーディング(FN-TRAN-SFP+LR 互換)を掲載しています。対応表は参考情報で、実際の対応可否は機種・OS バージョンによって異なります。装着先の機種名と FortiOS のバージョンをお知らせいただければ、適合を確認してご案内します。評価用サンプルは無料です。

よくある質問

FN-TRAN-SFP+LR と SR の違いは?

LR は 1310nm のシングルモード用で最大 10km、SR(FN-TRAN-SFP+SR)は 850nm のマルチモード用で、仕様表では OM3 で 300m・OM4 で 550m です。どちらを使うかは、既設のファイバの種類で決まります。

LR と LRI は対向でつなげる?

どちらも 10GBASE-LR なので、規格上は対向接続できます。違いは主に動作温度と消費電力です。

参考資料

本記事は Fortinet, Inc. の公開資料(データシート 2026年5月26日版・Technical Tip)に基づく一般的な技術情報です。仕様・対応機種は変更される場合があります。記載の社名・製品名は各社の商標です。