FortiGate の SFP+ スロットで 10G の光接続を組むとき、Fortinet 純正の SR モジュールは FN-TRAN-SFP+SR です。一方で、互換モジュールを挿すと GUI に警告が出ることがあり、そのまま使ってよいのか迷うところです。Fortinet のデータシート(2026年5月26日版)と、Fortinet が公開している Technical Tip をもとに整理します。
データシートの仕様表(Specifications)の値です。同じ 10G の SRI・LR・LRI もあわせて載せます。
| 項目 | FN-TRAN-SFP+SR | FN-TRAN-SFP+SRI | FN-TRAN-SFP+LR | FN-TRAN-SFP+LRI |
|---|---|---|---|---|
| 規格 | 10GBase-SR | 10GBase-SR | 10GBase-LR | 10GBase-LR |
| 波長 | 850nm | 850nm | 1310nm | 1310nm |
| ファイバ | マルチモード | マルチモード | シングルモード | シングルモード |
| 伝送距離 | 300m(OM3) 550m(OM4) | 300m(OM3) 400m(OM4) | 10km | 10km |
| コネクタ | デュプレックス LC | デュプレックス LC | デュプレックス LC | デュプレックス LC |
| 消費電力 | 600mW | 1W 未満 | 850mW | 1W 未満 |
| 動作温度 | 0〜70℃ | −40〜85℃ | 0〜85℃ | −40〜85℃ |
| デジタルモニタリング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
出典:Fortinet Transceivers Data Sheet(2026年5月26日版)の仕様表
注意したいのは、同じデータシートの発注情報(Ordering Information)の説明文に、仕様表と異なる温度が書かれている点です。発注情報では FN-TRAN-SFP+SR が「−40〜85℃」、FN-TRAN-SFP+LR が「0〜70℃」となっています(仕様表は SR が 0〜70℃、LR が 0〜85℃)。温度条件の厳しい場所では、どちらの欄でも −40〜85℃ となっている SRI / LRI を選ぶのが確実です。
OM4 での距離の書き方も、メーカーによって異なります。Cisco のデータシートでは、10GBASE-SR の OM4 は 400m です。OM4 で 400m を超える距離を組む場合は、リンクバジェットで余裕を確認します。
Fortinet の Technical Tip「Transceiver not certified by Fortinet」(2024年7月)は、認証外のトランシーバを使った場合の影響を次のように説明しています。
起こりうる症状としては、固定設定にしてもリンクが上がらない、リンクは上がっているように見えても通信できない、オートネゴシエーションが失敗する、ヘルスチェック系のコマンドに出力が出ない、が挙げられています。リンクが上がらない場合の多くは対向側とのトランシーバの相性によるもので、両端を同じモデル・型番にそろえると切り分けに役立つ場合があるとされています。
別の Technical Tip「How to check the list of certified transceivers supported by the FortiGate」(2024年9月)では、FortiGate 上の REST API で認証リストを確認する方法が紹介されています。
https://<FortiGate の IP または FQDN>/api/v2/static/fortinet_certified_transceivers.json
VREN の 10GBASE-SR・10GBASE-LR は IEEE 802.3ae 準拠・DDM 対応で、動作温度は 0〜70℃(製品仕様)です。製品ページの対応表にあるとおり、Fortinet 機向けのコーディング(FN-TRAN-SFP+SR / FN-TRAN-SFP+LR 互換)でもご用意できます。互換品は Fortinet の認証品ではないため、警告の表示や TAC の扱いについては上記の点をご理解のうえでご検討ください。
装着先の機種名と FortiOS のバージョンをお知らせいただければ、適合を確認してご案内します。評価用サンプルは無料です。
Fortinet の Technical Tip では、認証外のトランシーバでも多くの場合はリンクが確立し、通信できるとされています。ただし動作は保証されず、サポートを受ける際に認証品の装着を求められることがあります。
2026年5月26日版のデータシートに載っている SFP+ の 10G SR は、FN-TRAN-SFP+SR と FN-TRAN-SFP+SRI です。FG-TRAN-SFP+SR は掲載されていません。見積書などで FG-TRAN-SFP+SR を見かけた場合は、現行品の型番を販売店に確認してください。
されません。リストはファームウェアに組み込まれていて、FortiGuard では更新されないと説明されています。
/api/v2/static/fortinet_certified_transceivers.json)で確認できる。