2026年に入り、光通信をめぐる市場予測と大型投資のニュースが相次いでいます。生成AIによるデータセンター投資の爆発的な拡大が、これまでにない規模で光通信のインフラ需要を押し上げているためです。本稿では、直近で公表された最新の市場予測と業界の動きを整理し、日本企業の"足元"のネットワークにとって何を意味するのかを考えます。
市場調査会社が2026年1月に公表した最新の調査によれば、光トランシーバの世界市場は2030年に 約10.7兆円(2024年比 約3.6倍) まで拡大すると予測されています。さらに、スイッチと光を一体化する CPO(光電融合) の市場は、2030年に 約14.2兆円(166.9倍) という桁違いの成長が見込まれています。背景にあるのは、人が消費する動画やSNSではなく、AIが生成しAIが処理する「マシン・ツー・マシン」の膨大なデータ流通が通信需要の主役になりつつあるという構造変化です。速度は400Gから800G、そして1.6T・3.2Tへと倍々で高速化が進みます。
2026年3月、NVIDIAは光デバイス大手のCoherentとLumentumに対し、それぞれ約20億ドル(合計およそ6,400億円)を出資すると発表しました。同時に、CPOを中核に据えた次世代スイッチ「Quantum-X Photonics」を公表しています。CPOは電気配線の損失をほぼゼロにできるため、データ伝送あたりの消費電力を約70%削減できるとされ、電気代だけでなく冷却設備や設置面積の削減にもつながります。2026年は、CPOが研究開発フェーズから量産・商用化フェーズへと移行する「元年」と位置づけられています。
国内でも動きが本格化しています。NTTは2019年に「IOWN構想」を掲げて光電融合のロードマップを先行して示しており、2027年1〜3月にCPOの商用サンプル提供を始める予定です。日本企業は、光ファイバ、光半導体(光の検出・発生素子)、そして高速化のたびに需要が生まれる計測・検査装置といった領域に強みを持ち、CPOエコシステムの中で素材・精密実装の担い手として注目されています。政府も海底ケーブルをはじめとする関連分野への投資支援を予定しています。
もう一つの潮流が、DCI(データセンター相互接続)です。2025年以降、データセンター内の高性能化だけでなく、複数拠点を結ぶDCIへの投資が本格化しています。電力制約から演算能力を分散配置する動きや、冗長性を確保するネットワーク構成の広がりが、長距離・大容量通信の需要を押し上げています。AIの計算基盤が「1つの巨大な建物」から「相互接続された複数拠点」へと広がりつつあることの表れです。
これらはハイパースケーラーや半導体大手の話に見えるかもしれません。しかし、この大きな潮流は、日本の一般的な企業ネットワークにも確かな影響を及ぼします。
市場が歴史的な拡大を続ける一方で、日本の現場のネットワークを実際に動かし続けるのは、確実に相互接続でき、検証され、サポートされた足元の光配線です。潤徳商事(VELRA)は、10G〜40G帯の光トランシーバを、全数互換テスト・国内サポート・3年保証でお届けします。大きな潮流の土台となるネットワークづくりを、確かな部材で支えます。