データセンターやサーバルームの短距離接続には、大きく3つの選択肢があります。DAC(ダイレクトアタッチケーブル)、AOC(アクティブオプティカルケーブル)、そして光トランシーバ+光ファイバの組み合わせです。どれも「機器同士をつなぐ」点では同じですが、コスト・距離・消費電力が大きく異なります。本稿では、現場でどれを選ぶべきかを整理します。
両端にコネクタ(SFP+/SFP28/QSFP+等)が固定された銅線ケーブルです。光電変換を行わないため、3つの選択肢の中で最も安価・最も低消費電力(パッシブ型はほぼ0W)・遅延ほぼゼロという特長があります。一方で銅線ゆえに距離が短く、パッシブ型で1〜3m、アクティブ型でも7〜10m程度が実用範囲です。同一ラック内のサーバ-ToRスイッチ間接続の定番です。
両端に光モジュールが組み込まれ、間を光ファイバでつないだ一体型ケーブルです。光なのでDACより長く届き(数十m〜100m級)、ケーブル自体が細く軽く、電磁ノイズに強いのが利点。コネクタ着脱の手間がなく、配線がすっきりします。ラックをまたぐ中距離接続や、DACでは届かないが構成変更が少ない区間に向きます。
スイッチに光トランシーバを挿し、別途用意した光ファイバで接続するモジュール式の方式です。3つの中で最も柔軟で、トランシーバを差し替えれば距離も用途も自在。短距離のSRから数十kmのERまで対応でき、ファイバ側だけ延長・変更することも可能です。その分、1リンクあたりのコストは最も高くなります。長距離接続や、将来の構成変更を見込む基幹部分に適します。
1本あたりの差はわずかでも、数百〜数千本になると無視できません。パッシブDACはほぼ0W、AOC・光トランシーバは概ね1〜1.5W/本です。大量の短距離接続をDACに寄せるだけで、消費電力と発熱(=空調負荷)を大きく削減できます。「届く範囲で最も低電力な方式」を選ぶのが、コスト最適化の基本です。
潤徳商事(VELRA)は、10G/25G/40Gの光トランシーバに加え、DAC・AOCも取り扱っています。接続距離・本数・対応機種をお知らせいただければ、最もコスト効率の良い構成をご提案します。