データセンター省電力化:光モジュール選定でできる3つのこと

2026.06.05|技術コラム|潤徳商事株式会社

電気料金の高止まりとAI需要による電力逼迫を背景に、データセンターおよびサーバルームの省電力化は経営課題となっています。空調や電源設備の改善が注目されがちですが、数百〜数千本単位で使われる光トランシーバの消費電力も、積み上げると無視できない規模になります。

1. 「届く範囲で最も低電力」を選ぶ

同じ10Gでも、SRモジュール(〜1.0W)とERモジュール(〜1.5W以上)では消費電力が異なります。配線距離が300m以内であればSRで十分であり、過剰スペックのLR/ERを選ぶ理由はありません。必要な伝送距離を正確に把握し、それを満たす最小クラスを選ぶ——これが鉄則です。

2. 発熱の連鎖を断つ

光モジュールの消費電力は、そのまま熱になります。1本あたり0.5Wの差でも、48ポートのスイッチがフル実装なら24W、それを冷やす空調負荷も加わります。低発熱なモジュールの選定は、機器寿命の延伸と空調コストの削減という二重の効果をもたらします。

3. 銅線(DAC/RJ45)との適材適所

ラック内の数mの接続であれば、光化せず銅線で済ませる選択もあります。一方で10GBASE-Tは原理的に消費電力が高め(〜2.5W)のため、距離が30mを超える場合や配線密度が高い場合は、光SRモジュールの方がトータルで省電力になるケースが多くあります。距離・密度・既設配線の3条件で使い分けるのが現実解です。

まとめ

  • 伝送距離に対して過剰スペックのモジュールを避ける
  • 低発熱品の選定は空調コスト・機器寿命にも効く
  • 銅線と光の使い分けは距離・密度・既設配線で判断

VELRAの製品ラインナップは全モデルで消費電力を明記しています。選定にお悩みの際は、環境条件をお知らせいただければ最適な型番をご提案します。

本記事は一般的な技術情報の提供を目的としており、特定の構成での動作を保証するものではありません。導入の際は実環境での検証をお勧めします。