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400G/800G光モジュールが拓く次世代データセンター時代

400G 800G 光モジュールの製品イメージ

近年、クラウドサービスと生成AI演算需要の爆発的な増加により、データセンターではかつてないほどの高速・大容量通信への要求が高まっています。そのインフラの中核を担うのが、次世代の400G 800G 光モジュールです。

これらのモジュールは、単にデータ伝送容量を増やすだけではありません。データセンターの電力効率(PUE)の改善や、ネットワーク機器の集約化によるコスト削減にも大きく寄与する重要なコンポーネントです。

なぜ今、400G 800G 光モジュールなのか?

特に2025年以降は、AIサーバー(GPUクラスター)間通信における帯域要件が一段と厳しくなります。従来の100G/200Gネットワークでは、最新のAIチップの性能をフルに発揮できない「ボトルネック」が見え始めています。

そのため、多くの通信事業者(キャリア)やハイパースケーラーは、400G 800G 光モジュールに対応したネットワークアーキテクチャへの更新計画を前倒しで進めています。

技術規格の主流:QSFP-DDとOSFP

400Gおよび800Gへの移行において、主に採用されているフォームファクタ(形状規格)には以下の2つがあります。

  1. QSFP-DD (Double Density):
    既存のQSFPポートと後方互換性があり、データセンターのアップグレードが容易であるため、現在最も広く採用されています。
  2. OSFP (Octal Small Form-factor Pluggable):
    QSFP-DDよりもわずかにサイズが大きいですが、放熱性能に優れており、将来的な800G以上の高出力モジュールに適しています。

日本国内の市場動向と潤徳商事の強み

日本国内でも、主要通信キャリアやデータセンター事業者が400G 800G 光モジュールの試験導入を進めており、需要は今後数年で飛躍的に拡大する見込みです。

しかし、世界的な需要増に伴い、高品質なモジュールの「安定調達」が課題となっています。
潤徳商事株式会社では、海外有力メーカーとの強力なパートナーシップを通じ、品質とコストの両立を実現する最新モジュールの安定供給体制を確立しています。検証用サンプルの手配から量産まで、お気軽にご相談ください。

※関連情報:世界の光トランシーバー市場予測:2032年までにCAGR 16.4%で急成長